私は基本的にはあまり
人と連絡先を交換しない。
どうして?って聞かれるけど
「ご縁」という考えが根付いているからだと思う。
「ご縁」とは何か。
これは英語に訳すことができない。
日本人は
自分と何かが出会う時
「ご縁」という
何か目には見えない不思議な力によって
引き合わされたと考える。
「ご縁でこの会社に入りました」
「ご縁でこの方と入籍しました」
「ご縁で引っ越すことになりました」
というように。
そんなふうに「ご縁」という
不思議な力を信じて日本人は暮らしてきた。
実際私も、全く連絡を取っていなくても
全然違う場所で必要な時に
ばったり再会したりする経験をたくさんしてきた。
だからどうしても必要な人以外とは
わざわざ連絡先を交換しなくてもいいかなと思ってる。
連絡先を持っていても
離れる時は離れるようになるし
繋がる時は自然とそういう巡り合わせになるから。
日本人にとっての「ご縁」は
イメージで言うと
すべてが円のように繋がっている感じ。
実際、「縁」は「円」と同じ読み方をする。
自分の命があるのもご先祖様のご縁で
そのご縁を受け継ぎまた次に繋げていく。
私たちは自然から生まれて自然に還ってゆくという
命の循環のサイクル。
そんな風な日本人の命に対する考え方も
やっぱり根底には「ご縁」がある。
すべては繋がっていて
自分もその一部として循環していることを
ずっと意識して私自身も暮らしてきた。
出会いも別れも表面的にはそう思うかもしれないけど
本当はそんなものもないと思っている。
私たちは円のようにずっと繋がっているからね。
「ご縁」の価値観が広がっていけば
全ての物事を素敵な巡り合わせと
捉えることができる人が増えるはず。