2019年5月1日。
多くの日本人が
ワクワクした気持ちでその日を迎えた。
その日の日本は
特別な緊張感と熱気があった。
学校も会社もお休みになり
たったひとつの発表を見守るために
渋谷の大型スクリーンを
見るために大勢の人が集まり
家にいる人は
家族みんなでテレビの前に座った。
そしてついに
その日になって発表されたもの。
それは、日本の新しい時代の名前。
なんで新しい時代になったかというと
その日、国の象徴である
新しい天皇陛下が即位されたから。
日本では国の象徴である
天皇陛下が替わると
それに伴って
日本の新しい時代の名前が発表される。
例えるなら
イギリスの国王が変わるたびに
新しい時代の名前が
つけられるようなもの。
これは1400年以上続いてきた
日本独自の伝統。
そして多くの国民が見つめる中
その日、日本の新しい時代は
「令和」と発表された。
その「令和」を発表したのは
当時の安倍総理。
「令和」の意味について
テレビの前で
安倍総理はこう説明した。
「『令和』は約1250年前に生まれた
日本で最も古い歌集である『万葉集』の内容から
取られた名前です。
私たち日本人は古くから
美しい日本の自然に心を寄せて
歌に詠んできました。
『令和』には
そのように人々が美しく心を寄せ合う中で
文化が生まれ育つようにという
意味が込められております。
今、日本は歴史の
大きな転換点を迎えていますが
日本には決して色あせることのない
価値があると思います。
その歴史と文化、自然などの
日本の価値をしっかりと次の時代へと引き継いでいくこと。
その願いを込めて『令和』と名付けました」
どのくらいの日本人がこの『令和』の意味を
深く受け止めたかはわからない。
この『令和』を発表した
安倍元総理は
もうこの世にはいないけど
日本だけではなく世界が
今大きな転換点の中にあると私は思う。
安倍総理の銃撃事件は
本当にショッキングだったし
世界中で悲しい出来事が起こっている。
でもそんな時代だからこそ、
私は安倍元総理が『令和』に込めた
「どんな困難な時代であっても
人々が美しく心を寄せ合って
歴史や文化を繋いでいくこと」
のメッセージが深く胸に刺さる。
私もその繋ぎ目の一人になれることを願って
今日もこうして発信している。